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12月 04 日 2009 年

神奈川県立近代美術館

神奈川県立近代美術館・鎌倉館へ内藤礼の「すべての動物は、世界の内にちょうど水の中に水があるように存在している」展を見に行ってきました。

最初から展示が目的だったわけではなく、「鎌倉は京都と似ている」という話を聞いて京都好きな僕としてはずーっと気になっていて、鎌倉について少し調べたら面白そうな展示だったので行くことにしました。タイトルの「すべての動物は、世界の内にちょうど水の中に水があるように存在している」がジョルジュ・バタイユ「宗教の理論」からの引用ということで、まったく事前情報のない状態で行きましたが、おそらく難解なものだろうな、というのは想像していました。

受付で「展示作品にタイトルなどの説明はないのでこちらをご覧ください」と作品タイトル等が記された紙をもらいましたが、パンフレットの作品にもなっている最初の作品「地上はどんなところだったか」は、見ての通り真っ暗な部屋での展示で字が読みづらく、作品に使われている電飾でなんとか読めるかなって感じでした。上の写真でいうと、基本的には作品が飾られたガラスの外から鑑賞するのですが、一部パンフレットの写真のように中に入ることができ、外から作品鑑賞をしている人を見たり、また見られたり・・・ちょっと面白い感覚でした。こういう参加できる物には極力参加した方が楽しいですね。

展示作品の一つ「恩寵」
※こちらの作品は一枚ずつお持ち帰りいただけます。
とのことで、小さな文字がプリントされた丸い紙を持ち帰ることができました。

十円玉との比較画像ですが、紙の中心あたり、何か赤いふにゃふにゃしたものがありますが、ある言葉が印刷されています。10円玉と比べてこの大きさなので、肉眼で読もうとするとかなり大変・・・なのは僕の視力のせいかな・・・。一緒に行った友達が解読してくれました。上の画像クリックでどんな文字が書いてあるのかわかります。(一応ネタバレということで 笑)

屋外スペースの「精霊」と名付けられた、建物上部に張られたテグス(かな)からリボンが吊された作品、屋外だし写真撮っても良いかなと思い聞いてみると「作品が映らなければ良いですよ」とのことで撮影は諦めましたが、真っ青な空に真っ白なリボンが風に舞う姿は、なんだか懐かしいようでもあって良かったです。写真を撮っている人がいたので観察していたら、撮った後に作品が映ってないかどうかチェックしてもらっていて、そのやりとりが展示の雰囲気とのギャップがなんだかおかしかったです。

ただ今回の展示はやっぱり今まで見た展示の中でも難解なほうで、たとえ正解があっても関係なく思うままに見ればいいとは思いますが、自分の中で言語化できない感覚が、諸星大二郎の魔障ヶ岳を連想しました。名前のないモノに名前を与える、与えなくても”そうだ”と意識したらそれに姿を変えるモノは、今回の展示を見た人の感想そのものだな、と。本来誰かが意図して作った物にも意味や名前なんてなくて、見る人が名付けるべき何だろうなとかそんなことを思いました。今週日曜、日曜美術館で取り上げられるようですが、どんな紹介がされるのか楽しみです。あくまでも、正解を見るのではなくああこんな見方もあったのか、と思う程度に感じられたら良いのかなと思います。

posted on 2009 年 12月 4 日 金曜日 cat: note.

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